快適な睡眠をとったり、勉強に集中したりするときに活躍する耳栓。
リモートワークが普及したことで、周囲の音が気になるという人も増え、耳栓を使いたいという需要も高まっています。
耳栓にはさまざま種類があり、いざ耳栓を使ってみようと思ったときに、どんな耳栓を選べばいいか迷う人も多いのではないでしょうか。
この記事では、自分に合った耳栓の選び方とおすすめの商品のご紹介をします。
耳栓にはどんな種類がある?

まず、耳栓にはさまざまな種類があります。
種類によって、自分に合うもの・合わないものが出てくるでしょう。
ここからの種類ごとに、どんな耳栓があるかご紹介します。
耳栓の種類①フランジタイプ
フランジタイプの耳栓はシリコンなどの素材でできており、耳の穴に入れる部分がヒレが重なったような形状になっています。
軸があるため、取り外しが簡単に行えることが特徴です。
装着すると、ヒレの部分が耳の穴に密着し、騒音を遮断します。
また、水洗いができるため、衛生的に保つことができるのもメリットのひとつです。
難点としては、硬めの素材でできているため、耳に痛みが出る場合もあることが挙げられます。
そういう場合は、自分の耳の穴よりも少し小さいサイズを選ぶと、痛みが軽減します。
耳栓の種類②フォームタイプ
フォームタイプは、低反発のポリウレタンフォームでできている、ソフトな耳栓です。
安価で購入しやすいので、耳栓というと、フォームタイプを想像する人も多いのではないでしょうか。
指先で耳栓を小さくして、耳の穴に入れると、耳栓が膨らんで、耳の穴にフィットします。
フィット感があり、遮音性が高いので、長時間使用したい人におすすめのタイプです。
ただ、洗うことはできないため、汚れが気になる場合は、買い換える必要があります。
耳栓の種類③イヤホンタイプ
イヤホンタイプはその名の通り、イヤホンの形状をした耳栓です。
騒音を遮断しながらも、必要な音は聞くことができるノイズキャンセリング機能がついています。
騒音環境でも、会話をすることができるというメリットがあります。
周囲からは、イヤホンをつけているように見えるため、耳栓の見た目が気になる人にもおすすめです。
ただし、充電が必要なものもあり、外出するときは充電が十分にされているか、確認する必要があります。
また、プラスチックなどの硬い素材でできたタイプは、長時間使用すると、耳に痛みが出ることがあります。
耳栓の種類④シリコン粘土タイプ
柔らかいシリコンでできており、粘土のように耳の形に合わせて変形させて使用するタイプの耳栓です。
耳の穴には入れず、穴を覆うように装着します。
自分の耳に合わせて、形状を記憶できるものもあります。
防水タイプもあり、耳に水が入ることを防ぐことができるのもポイント。
遮音性は他のタイプより低いですが、自分の耳に合った形状になるので、圧迫感が苦手な人におすすめです。
水洗いできるので、清潔な状態を保つことができます。
耳栓を選ぶとき、何を基準にしたらいい?

次に、耳栓を選ぶときに基準になるポイントについてご紹介します。
耳栓の選び方①遮音性
日本でよく使われているのは、NRR(ノイズ・リダクション・レイティング)という基準です。
この基準は、遮音性能を示す数値として、アメリカ合衆国環境保護庁が定めているもので、この数値が大きい耳栓が、遮音性が高いといえます。
防音対策で使用する場合は、NRRが高いものを選ぶとよいでしょう。
他にも、ヨーロッパで使われている、SNR(シングル・ナンバー・レイティング)という指標もあります。
数値の出し方は、NRRと異なりますが、こちらも数値が大きい方が遮音性が高いです。
耳栓の選び方②フィット感
遮音性が高くても、自分の耳にフィットしていないと使用を続けることが難しくなる場合があります。
また、耳栓による圧迫感をどれぐらい不快に感じるかは、個人差があります。
自分の耳に合った形状、素材、サイズのものを選ぶことが重要です。
耳栓の選び方③機能性
どのような機能性を求めるかによっても、選ぶ耳栓が変わってきます。
水泳や入浴をするときに使用するなら、防水機能が備わったタイプがよいでしょう。
飛行機に搭乗するときは、気圧変化を調整できる耳栓を選ぶことで、機内で快適に過ごすことができます。
耳栓の選び方④衛生面
耳栓を使用するときに、衛生面が気になる人もいると思います。
フォームタイプは、使い捨てのものもあり、安価で買い替えがしやすいので、衛生的です。
フランジタイプは、水洗いができるので、定期的にメンテナンスしたい人におすすめ。
シリコン粘土タイプは、ほこりなどが付きやすい反面、水洗いできるので、清潔を保ちたい人におすすめです。
自分がどの程度、衛生面を重視するかで、耳栓を選ぶとよいでしょう。
目的別の耳栓の選び方

どんな作業をするときに耳栓を装着するかによって、選ぶ耳栓も変わってきます。
ここからは、目的別の耳栓の選び方をご紹介します。
【目的別】耳栓の選び方①睡眠用

睡眠用には、肌触りがソフトなフォームタイプが向いています。
睡眠中は寝返りを打つので、動いても耳栓が取れてしまわないように、フィット感がある耳栓を選ぶのがおすすめです。
【目的別】耳栓の選び方②勉強用

勉強に集中するためには、周囲の音を遮断するだけでなく、装着感がいい耳栓を選ぶことが重要です。
長時間使用することもあるので、装着感が合うものだと集中力も上がるでしょう。
長時間の使用に向いているフォームタイプがおすすめですが、その他のタイプの耳栓を選ぶとしても、自分の耳のサイズに合った耳栓を選びましょう。
【目的別】耳栓の選び方③スポーツ用

水泳などのウォータースポーツを楽しむときにも、耳栓を装着すると快適に過ごすことができます。
耳栓で耳の穴へ水が入ることを防ぐことで、外耳炎などの耳の病気にかかるリスクを下げることができるというメリットがあります。
また、ほかの騒音を遮断することで、スポーツに集中できるというメリットも。
ウォータースポーツ用には、防水機能があるシリコン粘土タイプがおすすめです。
しっかりと耳の形に合わせた耳栓を選びましょう。
どのシーンでも使える!おすすめの耳栓
耳栓の選び方に迷ったら、ベルギーの聴覚保護具のメーカーから発売されている「LOOP」という商品がおすすめです。

LOOPの特徴は、リング形状でおしゃれなデザイン。
カラーバリエーションも豊富なので、お気に入りのひとつを見つけられるはずです。
LOOPにはサイズが異なる4つのイヤーピースが付属しているため、自分の耳のサイズに合わせて選ぶことができます。
また、水洗いできるため、衛生的です。
長時間付けていても疲れにくいフィット感があるので、あらゆるシーンで騒音をカットします。
「LOOP」には3タイプあり、シーンに合わせて好みのタイプを選ぶことができます。
ここからはLOOPの3つのタイプを詳しく紹介します。
QUIET

一つ目は、「QUIET」。
QUIETのノイズ低減レベルは、中程度(SNR 26dB)です。
シリコン製で、装着感がソフトなため、睡眠時や勉強に集中したいときに向いています。
耳にフィットするため、寝返りを打っても取れにくく、柔らかい素材でできているため、耳も痛くなりにくいメリットがあります。

たとえば、睡眠時に使用する場合、不快な音は遮断しながら、目覚まし時計の音など、必要な音は拾うことができます。
そのため、安心して静かな環境を作ることができます。
EXPERIENCE

二つ目は、「EXPERIENCE」。
ノイズ低減レベルはSNR 18dBと「QUIET」より低いですが、適度な音量に調整することができます。
クリアな音質を保ちながら、爆音から耳を守るため、ライブやコンサートを楽しみたいときにおすすめです。
「EXPERIENCE」は、Good Design Award 2023度を受賞しています。

ENGAGE

三つ目は、「ENGAGE」。
ノイズ低減レベルはSNR 16dBで、音の明瞭さを保ちながら、騒音をカットすることができます。
装着しながら会話を楽しむことができるため、人が集まる社交の場での使用に向いています。

必要な音を拾いながらノイズをカットすることができるため、日常生活で使用することで普段より静かな環境を作ることができます。
耳栓は目的別・使い方別に正しく選ぼう

耳栓には、さまざまなタイプがあります。
何のために耳栓を使用したいかによって、選ぶ耳栓が変わってきます。
まずは自分が耳栓に求めるものを明確にして、気になる耳栓を試してみてはいかがでしょうか。
自分に合った耳栓を選んで、どんな環境でも快適に過ごしましょう。