普通に生活しているなかで、周りの音が気になり過ぎると悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
聴覚過敏の方は、普段は気にならなかった音が頭に響いたり、耳を覆いたくなるほど気になったりすることがあります。
日常生活に支障が出るほどの苦痛やストレスを感じている方もいますが、周りからはわかりづらいもの。
そこでこの記事では、聴覚過敏の原因や症状、おすすめの対策アイテムについて解説していきます。
聴覚過敏をやわらげて、少しでも平穏な日常を暮らしたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
聴覚過敏とは?

聴覚過敏とは感覚過敏のひとつで、人の声や物音など身の回りの音に対して過敏に反応してしまったり、ストレスを感じたりする状態のことです。
多くの人は、急に音が聞こえたり大きな音がしたりしても一瞬注意を払いますが、あまり気には留めず元の行動に戻ります。
しかし、聴覚過敏のある方はそうではなく、ほかの方なら無視できる状況でも不安や苦痛を感じ過剰に反応します。
人によって不快に感じる音の種類や大きさは違い、頭痛や耳の痛みなど症状もさまざまです。
その日の体調や気分によっても変わり、同じ人でも症状の強さに差が出ることもあります。
聴覚過敏の原因とは

聴覚過敏は、複数の要因が関係している可能性もありますが、大きく以下の3つが原因と考えられています。
- 耳の機能
- 脳の機能
- ストレスなどの心因性
耳の機能が原因となる場合は、突発性難聴やメニエール病などの内耳の反応異常や、耳小骨筋の反射異常などです。
脳の機能が原因のケースでは、てんかんや片頭痛、発達障害などが考えられます。
てんかんや片頭痛は脳の神経が過敏になり、音を聞き分けるのが困難になるケースがあります。
また、すべての人ではありませんが、ASDやADHDなどの発達障害のある方は聴覚過敏も起きやすいです。
ストレスは聴覚過敏だけでなく、多くの感覚過敏に関連しているといわれています。
不安や緊張が強くて、ドキドキしている時は症状が出やすいので、とくに注意が必要です。
また、うつや抑うつ状態は防御反応として脳が敏感になるので、いつもは気にならないような音でも過剰反応してしまうケースがあります。
聴覚過敏の症状とは?

聴覚過敏のある方は、普通はあまり聞こえないような音が聞こえたり、異常に大きく感じたり不快に感じます。
周りの音すべてに過敏になるケースもあれば、特定の音のみに過敏になる場合もあるようです。
音が響いたり音が割れたり、エコーがかかって聞こえ、耳の痛みを感じたり頭痛やめまいなどを伴う人もいます。
また、恐怖や不安、いらだちなどの精神的な不快を感じる場合もあります。
すぐに疲れたり、会話の内容が頭に入ってこなかったり、音が気になって眠れないなどの症状が現れる方もいるようです。
個人によって症状や度合いもさまざまで、体調の悪さや精神状態により強くなることもあります。
日常生活の中で嫌な場面やストレスを感じることが多くなり、心身の不調につながる可能性もあります。
聴覚過敏の症状がある方にとって不快となりやすいのは、下記のような音です。
- 大人数での会話や人ごみの声
- 子どもや女性の高い声
- 救急車両のサイレン音
- ドアの開け閉めやノックの音
- 掃除機、ドライヤーの音
音の刺激をどのように感じているかは本人にしか分からず、ほかの人から聴覚過敏は非常に分かりにくいといえます。
聴覚過敏はどう対策したらいい?

人は普段生活するなかで、さまざまな音に囲まれており、突然の音や周りの音をすべて回避するのは難しいでしょう。
しかし、聴覚過敏は治療法こそまだ確立されていませんが、症状をやわらげることは可能です。
ここからは、聴覚過敏を少しでも軽減するための対策をいくつか紹介していきます。
聴覚過敏の対策①カーペットやカーテンを設置
吸音材やカーペット、カーテンを設置することで、周りに音が響かないようにしたり、音をやわらげたりできます。
たとえば、家の中でほかの部屋の音が気になる場合は、防音カーテンで間仕切りするのも有効です。
家族の足音が気になる場合は、防音カーペットや防音マットを敷けば軽減できるでしょう。
可能なら部屋の中に、自分だけの落ち着ける防音スペースを作るのもおすすめです。
聴覚過敏の対策②イヤホンやイヤーマフを使う
ノイズキャンセリングイヤホンや、イヤーマフを活用するのも効果的です。
ノイズキャンセリング機能とは騒音を減らす機能で、ざわつきなども軽減してくれます。
軽量でコードが邪魔にならないワイヤレスタイプも多く、嫌な音を減らし好きな音楽を流しながら外出できるので便利です。
イヤーマフは耳全体を覆うタイプの防音用アイテムです。
もともとは寒冷地での耳の保護や、騒音が響く環境で作業する方の耳を守るためのものでしたが、一般の方が利用するケースも増えています。
耳全体を覆うので防音効果も高く、周囲の音が気にならなくなり、不快感を軽減し作業にも集中しやすくなるでしょう。
普段から持ち歩けば、たとえ苦手な音に出くわしたとしてもすぐ装着できるので、安心できます。
重さや装着感はそれぞれ異なるので、長時間装着しても負担にならない自分に合ったアイテムを選びましょう。
聴覚過敏の対策③耳栓を使う
周囲のノイズを耳に入らないようにするために、耳栓を活用するのも非常に有効です。
完全に防音するのは難しいですが、気になる雑音を減らしてラクに過ごしやすくなるでしょう。
耳栓は、ほかのアイテムに比べて小型で持ち運びしやすく、手軽に日常生活に取り入れやすいです。
素材は主にフォーム製とシリコン製の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
フォーム製は柔らかく圧縮可能で、耳栓を挿入すると耳の形に変形し外部の音を遮断してくれます。
基本は使い捨てタイプが多く、再利用はできません。
シリコン製は、柔軟なシリコンゴムで作られ耳の形にフィットしやすく、長時間の使用にも向いています。
フォーム製とは違い、洗浄して繰り返し使えます。
聴覚過敏の対策におすすめしたいアイテム

いくつか聴覚過敏の対策をお伝えしてきましたが、おすすめなのがおしゃれで高機能な耳栓Loopの活用です。
Loopはベルギーのアントワープで2016年に設立された、スタイリッシュな聴覚保護機器のブランドです。

創設者が、夜遊びのあとの耳鳴りに悩まされていたことから発想が生まれて、Loopが誕生しました。
世界150か国以上で、400万人を超える人たちに愛用されています。
Loopの最大の特徴は、耳栓とは思えないスタイリッシュで象徴的なループ型のデザインです。
2023年度のグッドデザインアワードで受賞もしています。

独自研究された肌触りの良い柔らかいシリコン素材で、付けていることを忘れるほど快適な装着感です。
しっかりフィットしますが、軽いつけ心地で耳が疲れることもなく、耳栓特有の閉塞感も抑えられており不快感や圧迫感もありません。
また、優れた遮音性を持ちながらも、周りの音が完全に聞こえなくなるわけではないので安心です。
アラームの音や話かけられた時など、必要な音はきちんと聞こえる設計になっています。
不必要な音は遠ざけながらも、自然な会話を楽しめるので聴覚過敏対策にぴったりのアイテムといえるでしょう。
蒸れにくいシリコン製で、耐久性にも優れており、丸洗いもできるので衛生的に長く使えるのも魅力です。
聴覚過敏におすすめな耳栓、LOOP

以上、聴覚過敏の原因や症状、おすすめの対策アイテムについて解説してきました。
聴覚過敏は、多くの人が気にならない音がとても大きく聞こえたり、苦痛や不安に感じたりする状態です。
原因は特定されていませんが、大きく分けて「耳の機能」「脳の機能」「ストレスなどの心因性」が問題と考えられています。
個人によって苦痛に感じる音や症状はさまざまで、日常生活のなかでストレスを感じる場面が多くなってしまいます。
少しでもやわらげるためには、カーペットやカーテンの設置、イヤホンやイヤーマフ、耳栓を活用してみてください。
とくに対策としておすすめしたいアイテムが、Loopの耳栓です。
スタイリッシュなデザインと快適な使い心地は非常に魅力的です。
優れた遮音性や、聞きたい音は聞こえる機能性にも満足できるでしょう。
少しでも聴覚過敏で悩んでいる方が、おしゃれな耳栓Loopを使って対策の役に立ててもらえれば幸いです。